7月3日のこと
朝7:25、家の電話が鳴る。留守電に切り替わってメッセージが入るのを待つ。が、メッセージは入らず切れる。入れ替わりに携帯が鳴る。ただ事ではないこのかんじに嫌な予感を覚えつつ携帯を取ると発信はマロウを入院させている病院から・・・。
「昨日お預かりしたマロウちゃんですが看護の甲斐なく息を引き取りました」
突然の訃報に、呆然。
先生、衰弱しているけど栄養取れば大丈夫みたいなことを言ってなかったっけ?あれ?なんで?
病院にマロウを引き取りに行く。
不織布にくるまれてマロウじゃないくらい小さくなっている。
怖くて中はあけられずにいると、先生が昨夜の状態を話してくれた。
頬袋をきれいにして、点滴打って、ご飯も少し食べて、うんちも3粒ほどでた。このまま回復すると思ったが相変わらずぐったりしていたのでレントゲンを撮った。
写真を見ながら先生が症状を説明してくれた。心臓が肥大している事、腰骨が弱っていた事。もしかしたら肝不全だったかもしれない事。脱水していて糞がちょっと詰まっている事。
年の割にはご老体に近かった事。
いろいろ、思い当たる事が多すぎて、いちいち納得してしまう状態だった。
一番後悔しているのは、あの食欲魔人だったマロウがこんなになるまで脱水し食欲が落ちていた事に気づいてあげられなかった事。なんとなく様子がおかしかった。そういえばあれも・・・そういえばこれも・・・。いっぱい思い当たる事あったのに。
そして入院させた事。
こんな事になるなら、何とか家で手当てしてあげればよかった。
おうちで看取ってあげたかった。
家に帰ってそっと不織布からマロウを出す。
きれいなお顔で眠っているみたい。
ちょっと冷たくなっていたけど、手のひらに乗せるといつもそこで寝ていたみたいに、くてっと体重を預けてくる。
本当は生きているでしょ、いつものいじけた寝たふりでしょう?
と、つついてみても起きてはくれず。
いつまでも、マロウを手のひらに乗せてていじっていたら、相方に
「いい加減寝かせてやれ、成仏できなくなるぞ」
と怒られた・・・。
いつまでもいつまでも見ていたかった。ずっと手元においていたかった。けど、そんな訳にはいかない。天気のいいうちに埋葬してあげなきゃ。
ミッチーじいちゃんとロズマリばあちゃんが眠っている脇に埋葬した。大好きなひまわりとアーモンドを一緒に。
お墓のそばにはブラックベリーがたわわに実っていてとっても美味しそうだよマロウ。
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